「いいやまの酒」通年販売 地元産にこだわり醸造4年目

2013/07/02 10:29
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 飯山市の杜氏(とうじ)、農家、内山紙の伝統工芸士の3人が協力し、地元産にこだわってつくった「いいやまの酒」の販売が1日、市内の小売店で始まった。2010年に試験醸造を始めてから4年目で、本格的な通年販売に乗り出す。「飯山の雰囲気、情景を思い起こさせる商品にしたい」と意気込んでいる。

 同市の角口酒造店の杜氏、村松裕也さん(28)=常郷=が酒造りを担当する。コメは農家の金崎隆さん(41)=豊田=が提供し、伝統工芸士、阿部拓也さん(36)=瑞穂=が手すき和紙のラベルを作った。昨年までは需要が見通せないこともあり少量生産だったが、「飲みやすい辛口で郷土料理にも合う」と評判は上々だったという。

 ことしは醸造量をこれまでの倍以上に増やし、1・8リットル(3千円)、720ミリリットル(1500円)をそれぞれ1200〜1300本用意した。

 村松さんが09年、全て飯山産の素材を使った酒造りを目指して2人に声を掛けたのが始まりだ。金崎さんは酒米を栽培しておらず、食用米のキヌヒカリを使う。金崎さんは「不安はあったが、まろやかな味わいになった。何より自分のコメが原料になっていることがうれしい」と話す。

 ラベルの和紙は、阿部さんが原料のコウゾから栽培して作っている。ラベルに記す字体は昨年、市内の飯山高校に協力を求め、書道の授業で生徒に書いてもらったという。寄せられた約200点からイメージに合う作品を選び、「瓶とふた以外は飯山産」の酒が完成した。

 15年春には北陸新幹線飯山駅が開業する。3人は「いいやまの酒が飯山の代表的な土産物になればいい」と期待を込めて話していた。

写真説明:「いいやまの酒」を活用したまちおこしを話し合う(左から)金崎さん、阿部さん、村松さん

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