展示室拡張、ガレ特別展開幕へ 諏訪・北沢美術館30周年

2013/04/13 10:30
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 5月に開館30周年を迎える北沢美術館(諏訪市湖岸通り)は20日、展示室を2倍の広さに拡張する改築工事を終え、4カ月半ぶりにリニューアル開館する。19世紀末フランスのアール・ヌーボー期のガラス工芸品を中心に、諏訪地方の美術館の先駆け的な存在として美術ファンを引きつけてきた。同日から、館の顔ともいえる作家エミール・ガレを特集した特別展を開く。

 同館は、諏訪市出身で北沢製作所(現キッツ)創業者の故北沢利男氏が自身の収集品を基に1983(昭和58)年に設立。89〜2003年に山梨県の清里高原や千葉市、諏訪市豊田に分館を開き(現在は3館とも閉館)、これまでに4館で延べ約790万人が来館した。

 ガレや同時期の作家でライバルだったドーム兄弟、20世紀前半に流行したアール・デコ期のルネ・ラリックらのガラス工芸品約千点のほか、現代日本画約200点も収蔵している。

 特別展は、ガレの収蔵作品約200点の中から晩年の傑作「松」など100点を選び、初期から晩年までの作風や技法の変化を追う。ガレ直筆のスケッチやメモも並べる。他にパリのオルセー美術館が貸し出した花器2点も初公開。学芸員の小林宏子さんは「ガレの名作ばかりを一度に鑑賞できる機会は今後もないと思う。多くの人に訪れてほしい」と呼び掛けている。

 10月20日まで。無休。入館料は大人千円、中学生500円。

写真説明:ガレの名作が並ぶ、新しく増設された展示室の様子

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