発掘30年、足跡たどる 千曲の県立歴史館で45遺跡800点

2013/04/05 10:23
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 県埋蔵文化財センター(長野市篠ノ井布施高田)設立30周年を記念した企画展「掘ってわかった信州の歴史」が、千曲市屋代の県立歴史館で開かれている。高速交通網開発に伴い、県内を北上しながら遺跡発掘と出土品保存をしてきた同センター。45遺跡の土器や石器など約800点からその足跡をたどっている。

 センターは長野道建設に伴う発掘調査に合わせて、1982(昭和57)年3月に設立され、岡谷市に調査事務所を構えた。高速道路、新幹線など広域にわたる大規模事業を控えた発掘調査のため、各地を移転しながら北上してきた。調査部長の大竹憲昭さん(54)は「これからは、これまでに発掘した調査結果を県民にどう紹介していくかにも力を入れる」と展望する。

 企画展は旧石器時代から近世までを七つの時代に分け、遺跡の写真や説明文のパネルを添えた。旧石器時代では「日向(ひなた)林(ばやし)B遺跡」(信濃町)などを紹介。同遺跡で出土した約3万年前の斧(おの)形石器は世界最古の磨製石器だ。これらを含む202点が国の重要文化財に指定されている。

 「北村遺跡」(安曇野市)で発掘された縄文人の全身骨格は、埋葬された状態で展示。成人男性で、胸にイノシシの牙で作った装身具が置かれている。弥生土器、古墳時代に祭祀(さいし)で使われたとみられる勾玉(まがたま)、江戸時代後期のとっくりなどもある。

 6日、同センター職員らが県内の遺跡について解説する連続講座が県立歴史館で始まる。6月1日までの全8回で、5月4日を除く毎週土曜の午後1時半開始。申し込みは不要。入館料が必要になる。

 企画展は6月2日まで。午前9時〜午後5時。今月15日以降の月曜休館(祝日、振替休日の場合は翌日)。入館料は小中学生70円、高校、大学生150円、一般300円。問い合わせは同館(電話026・274・2000)へ。

写真説明:県埋蔵文化財センターの30年の発掘調査を紹介する企画展

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