御神渡りの歴史紹介 諏訪の高島城で企画展

2013/01/19 10:26
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 諏訪市の高島城で、凍った諏訪湖の湖面がせり上がる「御神(おみ)渡り」を特集した企画展が開かれている。毎年の御神渡りの有無や自然現象、出来事を記した江戸時代以降の記録や古絵図、御神渡りと神事の写真パネルなど約50点を展示。室町時代から記録があるといい、500年以上にわたる御神渡りの歴史を紹介している。

 御神渡りの神事をつかさどる八剣(やつるぎ)神社(諏訪市小和田)所有で、市文化財の古絵図「御渡(みわた)り之濱並名所相古絵図」は初公開。江戸時代以前に作られたとみられ、御神渡りの起点「下座(くだりまし)」と到達点「上座(あがりまし)」の位置を知るため地名や湖周の寺、神社などが記されている。湖底から天然ガスなどが湧き出てその場所だけ凍らない「釜穴」も黒い丸で示されている。

 江戸時代から明治にかけての御神渡りを記録した「御渡帳」は写真で紹介。高島藩が幕府に献上していた諏訪の特産品「氷餅」に関する記述もあり、暖冬で御神渡りが発生しなかった1759(宝暦9)年は、冷え込みが不可欠の氷餅作りが高島城内でできなかったため、霧ケ峰の強清水で作った―との逸話をパネルで解説している。

 御神渡りの拝観式や、でき方と農作物の豊作などを判定する「占定(うらないさだめ)」などの神事の写真、神事や御神渡りの監視で使う道具も並ぶ。2月28日まで。

写真説明:御神渡りの筋道を知るため諏訪湖周の地名などを記した初公開の古絵図などが並ぶ企画展

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