遠山の霜月祭り12月1日から 南信濃・上村の9神社

2012/11/28 10:10
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 遠山郷と呼ばれる飯田市南信濃・上村に伝わる「遠山の霜月祭り」(国重要無形民俗文化財)が12月1日、上村中郷の正八幡宮と南信濃八日市場の日月(にちげつ)神社を皮切りに始まる。飯田下伊那地方では昨年来、大鹿村に伝わる大鹿歌舞伎を題材にした映画の公開や、飯田市鼎の獅子舞の韓国公演などで民俗芸能への関心が高まっている。本番に向けた稽古が始まった霜月祭りも盛り上がりに期待がかかる。

 ことしの霜月祭りは15日までの日程で、南信濃の5神社、上村の4神社で行われる。

 上村下栗で25日に始まった稽古には、例年より10人ほど多い約30人が集まった。急斜面に集落がある下栗は近年、観光客が増えている。神職「禰宜(ねぎ)」の一人、熊谷清登さん(73)は、こうしたにぎわいが「地元の若い衆の意気込みにもつながっている」。本番を見据えて「ことしは例年以上ににぎやかくなると思う」と語った。

 祭りの歴史は中世にさかのぼるとされる。資料集「遠山霜月祭」(飯田市美術博物館・遠山常民大学発行)によると、1945(昭和20)年ごろに祭りが行われていた神社は17カ所に上る。人口の減少や土砂災害などに伴い現在は9カ所に減少。どこも担い手確保に苦労しており、上村中郷は昨年に続き舞手を一般から募集して対応している。

 霜月祭りは、社殿中央のかまどに鉄釜を据えて湯を沸かし、その周りで氏子たちがお囃子(はやし)に合わせて神楽を舞い、社殿に招いた神々に湯を献じる。終盤には神々の「面(おもて)」を着けた氏子らが登場。素手で湯をはじく「湯切り」で祭りは最高潮となる。かまどの数や舞の作法は神社ごとに異なるのが特徴だ。

写真説明:昨年12月、飯田市上村下栗の拾五社大明神で行われた「遠山の霜月祭り」

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