ドビュッシーの自筆楽譜、佐久で公開 日本初

2012/09/22 10:35
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 19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの作曲家クロード・ドビュッシー(1862―1918年)自筆の楽譜や初版の楽譜が23日から、佐久市下小田切の市コスモホールで公開される。生誕150周年に合わせて企画した同ホールによると、自筆楽譜の展示は国内で初めて。

 公開されるのは、代表作の交響詩「海」と出世作の管弦楽曲「牧神の午後への前奏曲」の初版の表紙や総譜(指揮者用などに全パートを配列した楽譜)、歌曲集「忘れられたアリエッタ」とピアノ曲「12の練習曲」の自筆楽譜で、全部で15枚。

 フランスの詩人ヴェルレーヌの詩に曲を付けた「忘れられた―」の楽譜には、詩もドビュッシーの直筆で書き込まれている。ドビュッシーは日本美術にも関心を寄せており、「海」の表紙には、ドビュッシーが1867(慶応3)年のパリ万博で見たという江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景神奈川沖浪裏(なみうら)」をイメージしたとされる波の絵が使われている。

 原譜はフランスのロワイヨモン財団が所有し、4月にコスモホール館長に就任した根本次郎さんによると、海を越えるのは初めてだという。根本さんや、根本さんの妻で現代舞踏の指導者のスーザン・バージュさんが同財団と親交が深く、展示が実現した。

 音楽社会史や音楽思想史に造詣が深い桐朋学園大(東京)音楽学部学部長の西原稔教授(芸術学)は「記念の年に貴重な楽譜が国内で見られることは素晴らしく、驚いた。非常に強いインパクトを受けると思う」と話した。30日までの午前8時半〜午後5時。24日は休館。入場無料。

写真説明:フランスから初めて国内に貸し出されたドビュッシーの自筆楽譜など=21日、佐久市のコスモホール

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