長野出身の女優、銀幕で再び 権堂の映画館で8日から

2012/09/04 09:53
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 長野市権堂町の映画館「長野松竹相生座・ロキシー」で8日から、日独合作映画「新しき土」が上映される。昭和の日本映画界を代表する女優原節子さんの主演で、同市西後町出身の女優市川春代さん(1913〜2004年)も出演。映画配給会社によると、県内での上映は75年ぶり。地元が輩出したスターが銀幕で復活する。

 映画は、日独防共協定が結ばれた1936(昭和11)年に撮影、37年に公開された。ドイツ留学から帰国した婚約者が自分との結婚に疑問を抱いていることを知り、絶望した主人公の光子(原さん)が、1人で険しい山に登り始める―という物語だ。

 市川さんは、原さんの婚約者の妹役を演じている。劇中には、北アルプス焼岳や浅間山、千曲市の「姨捨の棚田」といった県内の風景も数多く登場する。市川さんは10代で映画界入りし、ヒロインや脇役をこなし、多くの時代劇にも出演した。

 市川さんの親戚で、長野市西後町の自営業市川栄子さん(78)は、映画のチラシを配るなど上映に向けて協力。「『はる坊』が遊びに来ると、一目見ようと家の前に人だかりができた」と振り返り、「銀幕でまた会えるのが楽しみ」と喜ぶ。

 同映画館支配人の田上真里さん(40)は「時代背景にも思いをはせながら、映画の世界に浸ってほしい」と話している。上映は21日まで。料金は一般1800円、高校・大学生1400円、3歳〜中学生千円。問い合わせは同映画館(電話026・232・3016)へ。

写真説明:長野市出身の女優市川春代さんも出演する映画「新しき土」のポスター=長野市権堂町の「長野松竹相生座・ロキシー」

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