食の原点を縄文に学ぶ 御代田のミュージアム企画展

2012/01/14 10:31
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 御代田町の浅間縄文ミュージアムは14日〜2月12日に企画展「縄文人のお食事」を開く。縄文時代の食から現代の食を見つめ直そうと本年度取り組んでいる事業の締めくくりで、今月29日に研究者の鼎談(ていだん)、最終日には詩人の谷川俊太郎さん(80)=東京都=と佐久市春日の料理人、北沢正和さん(62)の対談を予定。同ミュージアムは「異色の対談で奥深い内容になるのではないか」とPRしている。

 企画展では、縄文人が食べた動物の骨や猟に使った矢尻、煮炊きに使った土器など、町内の遺跡で出土した縄文時代の遺物を展示。縄文時代の料理法とされる石蒸し料理法を再現したコーナーも。

 29日は午後1時半から。植物考古学者の佐々木由香さん=東京、北相木村考古博物館学芸員の藤森英二さん=小海町=が研究発表、さらに同ミュージアム主任学芸員の堤隆さん(49)が加わって縄文の食について語り合う。

 2月12日の対談に出席する北沢さんは佐久市で料理店を営み、素材の持ち味を生かした調理が評判だ。2010年、地産地消などへの貢献が評価され、農林水産省の「第1回料理マスターズ」に県内からただ1人選ばれた。20歳で詩集「二十億光年の孤独」を出して以来活躍を続ける谷川さんとは十数年の付き合いがあり、共著も多い。

 北沢さんは「物の見方や心構えから教わることが多く、谷川さんは『料理の師』でもある。人間の原点として大切な土を谷川さんがどう見ているか聞けば、土や水、お天道様といった佐久地域の宝物を再認識することにもなるのでは」と話す。対談は午後3時から。2時から谷川さんが絵本を朗読する。

 一連の事業で昨年は石蒸し料理を実際に作るワークショップも開いた。堤さんは「ファストフードや電子レンジを使った料理が主流の現代で、土器や石器作りに始まり、狩りや調理に長い時間をかけた縄文時代の『食の原点』に目を向けてもらいたい」と話す。県の地域発元気づくり支援金を受けている。

 月曜休館。企画展、イベントはいずれも入場無料、申し込み不要。問い合わせは同ミュージアム(電話0267・32・8922)へ。

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