豊作祈願し「ほんだれさま」飾る 伊那の農業公園

2012/01/09 09:41
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 伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」で8日、「ほんだれさま」の飾り付けがあった。穀物がたわわに実った様子を表す小正月飾りで、「穂垂れ」がなまった呼び名とされる。公園職員や地元の人たちが、山から切り出した木に木片をつるし、豊作を祈願した。

 「上伊那誌 民俗篇」によると、年が明けて初めて山に行く「初山開き」の1月8日、ほんだれさま用の木を山で切る。同公園ではこの日、近くの山から高さ3メートルほどのナラの木を運び、ヒノキのまきを束ねた台に立てた。その後、長さ約30センチで樹皮の3分の2を剥いだコシアブラなどの木片を枝につるしていった。

 作業には、地元の羽広菜生産加工組合の組合員も参加。組合長の西村照幸さん(74)は「昔の農家ではよくやっていた。20代、30代の人にも知ってほしい」と話していた。

 他にも、西暦の年数と同じ2012本の「〆(しめ)の子飾り(しめ飾り)」を園内に張り巡らせたり、繭玉を飾ったり、かつての農村の新年を演出している。ほんだれさまと〆の子飾りは、22日午後1時から園内で行う「せえの神」(どんど焼き)でたき上げ、無病息災を祈願する。

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