日本初の本格的な洋画家・高橋由一 中野で作品公開へ

2011/12/28 10:22
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 日本で最初の本格的な洋画家とされる高橋由一(ゆいち)(1828〜94年)が描き、中野市内で見つかった油彩の肖像画が、来年2月4日から同市片塩の市立博物館で特別公開される。作品は、同時に発見された制作過程などが分かる文献と併せ、日本洋画史を研究する上で貴重な資料とされる。一般への公開は初めて。

 肖像画は、北信濃の豪農として知られた同市江部の山田家当主、荘左衛門顕善の依頼で1883(明治16)年に制作された。山田家から市に寄贈された所蔵品の中から、市教育委員会が発見。市教委は5月、研究者の鑑定で高橋由一の作品と確認されたと発表していた。その後、東京芸大に、絵の汚れを取るなどの修復を依頼した。

 特別公開では、発見された肖像画と、関連の記述がある山田家の日記や書簡を展示。同博物館は「修復で描かれた当時の姿に近づいた作品を見てほしい」としている。

 展示は3月19日まで。開館時間は午前10時〜午後4時(3月は午前9時〜午後5時)。入場料は一般200円、高校生100円。中学生以下無料。火曜休館。

 2月5日午後1時半からは、作品の修復を担当した東京芸大大学院の木島隆康教授の保存修復報告会を予定。定員50人で予約が必要。問い合わせは同博物館(電話0269・22・2005)へ。

 同博物館によると、作品は中野での特別公開後、東京芸大などが来年秋にかけ東京や京都などで開く高橋由一の作品展でも展示される。

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