冬のニジマス釣り好調 佐久漁協が千曲川で40年ぶり解禁

2011/12/17 10:15
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 佐久漁業協同組合(佐久市)がことし、約40年ぶりに佐久市内の千曲川で解禁した冬季のニジマス釣りが好調だ。土日を中心に、大物を狙ってさおを振るう県内外の釣り客でにぎわう。市側も冬季の観光客増を見込んで、来年度から放流への財政的な支援を検討している。

 ことし最後のニジマス放流日だった16日。同漁協組合員が同市中込の千曲川で養殖ニジマス計100キロを放した。川べりには釣り客が並び、次々に釣り糸を垂らした。

 来年2月15日までの今季は、佐久大橋から東京電力小諸発電所今井堰堤(えんてい)までの約3キロの区間で、計1800キロほどを放流する予定。中には体長約50センチの大物も交じる。休日は未明から夕方まで釣りを楽しむという同市中込の内装業、中村昭康さん(61)は「(冬季解禁になり)一年中釣りができて、休む暇もなく困るけれど、うれしい」。

 同漁協によると、10月10日の解禁から11月末までに、シーズン券や一日券を合わせた遊漁券計800枚ほどを販売。このうち同漁協が管内とする小諸市、御代田町、佐久市、佐久穂町以外の購入者が半数を超えた。

 市も来年度から佐久漁協に100万円の補助金を出すことを検討。「冬の鯉人(こいびと)創出事業」の名称で、「冬場の観光客増につなげたい」と市観光課。同漁協によると、100万円で約1トンの追加放流ができるという。中沢重和組合長(69)は「釣りに訪れる人も増えると思う。(市の補助は)助かる」と喜ぶ。

 冬季のニジマス釣りは、捕り過ぎを防ぐため、1970(昭和45)年の県漁業調整規則で禁止されていたが、近年の調査で冬季には繁殖せず、「保護の必要性がない」と判明。2年前に規則が改定された。

 同漁協の放流には、千曲川周辺の人出を増やしてカワウなどの鳥を追い払い、養魚場などの被害を防ぐ狙いもある。同漁協によると「人けのない朝晩を除いて、鳥を見かけなくなった」という。

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