「えのき氷」売り上げ急増 中野市農協エノキタケで開発

2011/12/10 10:24
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 中野市農協(本所・中野市)が特産のエノキタケを使って開発した商品「えのき氷(ごおり)」が最近、直売所やスーパーで品薄になる人気になっている。エノキタケをペースト状にして凍らせた食品で、みそ汁に入れるなどキノコを手軽に食卓に取り入れられるという。NHKや民放テレビの情報番組などで健康増進に役立つと紹介されて以来、売り上げが急増。県内だけの販売のため、首都圏など県外から購入しようと中野市を訪れる人も少なくないようだ。

 発売はことし2月だが、11月中旬の昼間のテレビ放送直後から、同農協の子会社が運営する直売所に宅配依頼が殺到。同農協きのこ販売課によると、電話などでおよそ1万パック(1パック350グラム入り)、約300万円分の注文があった。「一日中、電話が鳴りっぱなしだった」という中野市吉田の直売所「信州・いきいき館」は、注文を受けてもすぐ発送できない状況だ。

 現在も埼玉や富山などから、えのき氷を買いに来る人がいる。同館の伊藤章子さん(58)は「健康に気を使う50〜60歳代の女性が多い」とみる。

 スーパー「マツヤ」(長野市)は11月以降、多くの店で品切れが続く。店長の酒井栄治さん(54)は「すぐ売り切れてしまうので、やや控えめに売るようにしています」と話す。

 製造元の平林産業(本社・長野市)は11月29日から、えのき氷を製造する佐久市の工場で、臨時の夜勤体制を組んで増産。社長の平林京子さん(48)は「品不足の解消に努めたい」。ことし春ごろまで月に数百パック程度の出荷で推移していたが、9月ごろの出荷量は約7千パック、11月は約1万6千パックに上った。

 「こんなに話題になるとは思わなかった」。えのき氷を考案したという同農協の阿藤博文・組合長自身も驚く。同市で年間に生産されるエノキタケは、国内生産の3割以上の約5万トン。同農協きのこ販売課は「キノコが体に良いと消費者に知ってもらい、キノコを食べる文化を広めるきっかけにしたい」とする。

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