伝統和傘「阿島傘」伝承へ 喬木で資料館完成

2011/09/30 09:59
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 下伊那郡喬木村に江戸時代から伝わる伝統和傘「阿島(あじま)傘」の資料を集めた「阿島傘資料館」が同村阿島地区に完成し、29日に開館式が行われた=写真。隣接する村阿島傘伝承館2階の展示スペースが手狭になったため、村が建設。阿島傘を作り続けているのは同地区の菅沼商店1カ所だけとなっており、伝統を伝える新たな施設として期待がかかる。

 資料館は木造平屋約38平方メートル。かんなや錐(きり)など傘作りの道具や、製作工程の写真が展示されている。関係書籍もある。伝承館での傘作り体験講座で使う材料や道具を保管する部屋も設けた。

 式典には地元自治会の役員ら約30人が出席。大平利次村長は「資料館を生かして阿島傘が後世につながることを願う」とあいさつ。式典後、傘作りを伝承する「阿島傘の会」の小林武司会長(83)は「研究や教育の場として活用してもらいたい」と話した。

 菅沼商店の中村八代子さん(62)は「独立した資料館ができたことで、訪れる人も今まで以上に関心を持ってくれると思う」と話していた。

 見学は無料だが、事前の予約が必要。申し込みは村教育委員会(電話0265・33・2002)へ。

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