富士見の文化遺産散策ツアー 犬養元首相の別荘など

2011/09/29 10:24
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 富士見町は11月3日、町内に残る文化人や政治家の足跡をたどる散策ツアー「富士見町を歩こう」を初めて開く。入笠山、八ケ岳に次ぐ観光資源を町内で発掘し、散策路をつくる「第3のシナリオ」事業で企画した。昭和初期に五・一五事件で暗殺された犬養毅首相の別荘だった「白林荘」(富士見)や、町出身の故・小川平吉元鉄道相の別荘「帰去来荘」(富士見ケ丘)などを巡る。

 町産業課によると、ツアーはJR富士見駅を出発し、文化人の資料を展示する町高原のミュージアム、帰去来荘、アララギ派の歌人伊藤左千夫が設計し、島木赤彦らの碑が立つ富士見公園と周辺、白林荘などを5時間半かけて散策する。町の文化や歴史に触れてもらおうと、5月ごろからルート選定をしてきた。

 28日にツアーガイド養成講座を開き、町観光協会登録のガイド8人が参加、主にバスで散策コースを回った。保養施設になっている白林荘では、管理人の桑原秀満さん(76)が、1922(大正11)年に犬養が政友の小川平吉の紹介で町を訪れ、2年後に同荘が完成した経過を説明。「犬養を慕う地元の青年団が別荘の資金や材料を工面した」「当時の政治情勢は犬養の隠退を許さず、5年しか別荘を使うことができなかった」などと当時の様子について語った。

 ガイドの一人、ペンション経営者の有賀哲さん(48)は「豊かな自然とは異なる富士見の一面が見られる。偉人たちが残した足跡を理解してもらえるように案内したい」と話していた。

 10月中旬から参加者の募集を始める予定。定員は30人。当日は帰去来荘、白林荘の中にも入れる。同課は「紅葉も見頃になる時期。地域の観光資源を再発見できる機会なのでぜひ参加してほしい」としている。

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