中山道宿場の今昔を紹介 下諏訪で浮世絵や写真展示へ

2011/09/27 10:14
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 下諏訪町観光振興局と下諏訪観光協会は、旧中山道の宿場の今昔を紹介する特別展「浮世絵と写真でたどる中山道」を、10月1日から諏訪湖時の科学館・儀象堂(立町)で開く。江戸時代末期の1861(文久元)年、皇女和宮(1846~77年)が京都から14代将軍徳川家茂に嫁ぐ際、中山道下諏訪宿に宿泊してからことしで150年。その節目に合わせて企画し、当時の記録から宿泊時の様子も知ることができる。

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 妻籠宿(南木曽町)や奈良井宿(塩尻市)など、県内の宿場を中心に26カ所をパネルで紹介。岐阜県恵那市にある中山道広重美術館の協力で、江戸時代後期に歌川(安藤)広重と渓斎英泉が合作で中山道の宿場を描いた浮世絵「木曽海道六拾九次(かいどうろくじゅうきゅうつぎ)」を印刷した写真と、現代の街並みの写真を並べ、今昔を比較しながら見てもらう。

 下諏訪宿の絵は広重が描き、風呂に入ったり、食事をしたりする旅人らでにぎわう旅籠(はたご)の様子が分かる。和宮降嫁の約30年前の作品といい、町観光振興局の林卓郎局長は「降嫁当時と光景はほとんど変わらないのでは」と話す。塩尻峠から遠くに富士山が浮かぶ冬の諏訪湖を望んで描いた英泉の作品には、結氷した湖の上を列になって歩く旅人が描かれている。

 下諏訪宿の会計役が降嫁の様子を書き残した町指定文化財の「中村勝五郎日記」も展示。和宮の宿泊は11月5日で、行列の先頭の到着から最後尾の出発まで6日間かかったこと、宿泊の準備から片付けまでの7カ月間で延べ約4万人が関わったことなどが記されている。地元の負担も大きかったと、複雑な心情をつづった記述もある。

 林局長は「現代と交通事情が違い、降嫁の旅に何日もかかり、下諏訪宿でも迎え入れるのに大変苦労したことが分かる。中山道の歴史を見ながら、和宮をしのんでほしい」と話している。

 展示は12月25日まで。特別展の観覧は大人200円、小中学生100円。常設展との共通券は各800円、400円。問い合わせは町観光振興局(電話0266・26・2102)へ。

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