地元素材生かし「いいやまの酒」 若手3人協力2年目

2011/09/20 09:42
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 飯山市の若手の杜氏(とうじ)が市内産のコメと水で日本酒を造り、「いいやまの酒」と名付けて2年目のPRを始めた。コメを提供した農家、酒瓶のラベルの和紙をすいた職人はともに市内の若手。同市は2014年度に北陸新幹線飯山駅開業を控えており、3人は「地域の人に飲んでもらいつつ、新幹線時代の飯山土産に育てたい」と意気込んでいる。

 発案したのは市内の酒造会社、角口酒造店の杜氏村松裕也さん(27)=飯山市常郷。同社は、県の酒造組合を通じて購入する市外のコメを使ってきた。東京の大学を卒業し、実家の同社に入った村松さんは2007年から、飯山の材料だけで日本酒を造りたいと思っていたという。

 09年春、市内で大規模にコメ栽培に取り組み、海外とも取引している金崎隆(ゆたか)さん(40)=同市豊田=にコメの提供を、国の伝統的工芸品「内山紙」の伝統工芸士阿部拓也さん(35)=同市瑞穂=に酒瓶に貼るラベルの和紙作りをそれぞれ依頼。2人は「面白そうだ」と快諾した。

 酒米を栽培していない金崎さんが持ち込んだうるち米のキヌヒカリと、村松さんが使っている市内の鍋倉山麓の水で10年1月に仕込みを開始。キヌヒカリは酒米に比べて粘りがあるといい、通常より多めに水を吸わせるなどの工夫をした。

 初年は一升瓶50本と720ミリリットル瓶250本が完成した。「飯山の材料で造ったことを明確に打ち出そう」と「いいやまの酒」と命名。10月に発売し約1カ月で売り切れた。ことしもほぼ同じ量を仕込み、10月に市内で発売予定だ。

 日本酒好きの阿部さんは「普段飲むお酒より上品な味だ」と語る。「飯山地方のコメは県内で最もうまい部類」と胸を張る金崎さんは「新幹線が開業したら、ぜひ大勢に味わってもらおう」と話す。

 村松さんは「地元の人に楽しんでもらい、じわりじわりとファンが広がればいいですね」と期待している。

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