菱田春草、描法の軌跡追う 長野で没後百年記念展

2011/09/11 16:25
ODEK201109110140070101903477.jpg

 飯田市出身の日本画家、菱田春草(1874~1911年)の画業をたどる「没後100年 菱田春草展―新たなる日本画への挑戦」が10日、長野市の県信濃美術館で始まった。県、同館、信濃毎日新聞社の主催。約120点の作品を集め、輪郭線をぼかして表現する「朦朧(もうろう)体」と呼ばれる描法が誕生するまでの軌跡を追っている。

 東京美術学校(現・東京芸大)入学後の初期の作品から、朦朧体の作品へと変遷をたどる展示。同学校の設立に尽くした岡倉天心が「空気を描く方法はないか」と問い掛けたことが、朦朧体誕生のきっかけといわれる。「当時は批判されたが、日本画に新境地を開いた」と橋本光明・県信濃美術館長。

 この日は開会式が行われ、加藤さゆり副知事は「郷土が生んだ偉大な日本画家の作品をじっくり鑑賞してほしい」とあいさつ。小坂壮太郎・信濃毎日新聞社社長は、飯田市美術博物館で10月2日まで開催中の特別展「春草晩年の探求―日本美術院と装飾美」(飯田市美術博物館、信濃毎日新聞社主催)にも触れ、「二つの展覧会を通じて一層の理解が深まると期待している」と述べた。

 「没後100年 菱田春草展」は10月16日まで。9月29日からの後半は作品約30点の入れ替えを予定する。大人1200円、大学生千円、高校生以下無料。水曜休館。

北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ