幸村、生き延びて九州に? 上田で企画展「伝説」紹介

2011/08/02 10:32
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 戦国武将・真田幸村は大坂の陣で生き残り、九州へ?上田市中央3の池波正太郎真田太平記館は、開催中の夏の企画展「幸村伝説」で、幸村が大坂の陣で死なずに、豊臣秀頼と共に海路で薩摩(現鹿児島県)に落ち延びたという伝説を、史料や写真で紹介している。6日には鹿児島県から歴史研究施設の関係者を招き、薩摩落ち伝説をテーマに特別講座を開く。

 幸村は1615年の大坂夏の陣で、徳川家康の本陣に迫る活躍を見せたものの、安居神社(大阪市)付近で戦死し、秀頼も大坂城内で自害したとされる。ところが小説や講談では、幸村が生存したとの伝説に人気がある。池波正太郎の長編小説「真田太平記」では、幸村や秀頼の生存説を採用してはいないが、同説に触れた部分がある。

 真田太平記館前館長の土屋郁子さんは「いずれは薩摩落ち伝説を詳しく調べてみたかった」とし、7月上旬に同館職員と鹿児島県を訪問。同県南九州市(旧頴娃(えい)町)のうっそうとした山林の中に、幸村のものと伝えられる墓があることを確認。「幸村」に似た「雪丸(ゆんまい)」という地区内にあることも分かった。鹿児島市内の秀頼のものとされる墓も訪れた。

 企画展では、現地で撮った写真など50点余を展示した。明治期に出版された「真田三代記」、真田一族や真田十勇士が登場する「薩州内乱記」など伝説に関係する史料も紹介。大阪市内にある「真田の抜け穴」とされる場所や、幸村の幼少の姿を模したと伝えられ、上田市真田町長(おさ)で地元が保存している木像「安智羅(あんちら)様」の写真もある。

 土屋さんは「鹿児島では伝説を信じている人も少なくないと聞く。歴史のロマンを感じてほしい」と話す。

 企画展は9月11日まで。水曜休館。特別講座は6日午後2時から、鹿児島県歴史資料センター黎明(れいめい)館の内倉昭文・調査史料室長が話す。定員60人で事前申し込みが必要。参加費は入館料込み800円。問い合わせ、申し込みは真田太平記館(電話0268・28・7100)へ。

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