県産野菜3種で食酢 佐久の酒造、試行錯誤の3年間

2011/06/28 10:19
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 佐久市平賀の芙蓉酒造は、南佐久郡川上村のレタス、中野市のエノキタケ、県産のカボチャを原料に使った食酢3種を開発、7月上旬から直営店や首都圏で販売を始める。健康志向を追い風に、酒造りの技術を生かして特徴ある商品を打ち出そうと、構想から約3年かけて完成させた。

 焼酎や酒の製造過程で出来るもろみに酢酸菌を加えて発酵させると酢ができる。同酒造は全国各地の農産品を使った焼酎を30種類以上製造していることもあり、依田方伯(まさみち)理事長の長男、昂憲(たかのり)さん(29)が、東京にいた3年ほど前に「酢と野菜を組み合わせれば独特の商品ができる」とアイデアを出した。

 「『酒が腐る』と、酒蔵で酢を作ることをタブー視する雰囲気もあった」と昂憲さん。周囲からは驚かれたというが、酒類の消費が全国的に低迷する中、昂憲さんが実家の同酒造に戻った昨年春から本格的に着手した。野菜も加えてもろみにする。酢酸菌を加えた後、どんな条件でどの程度発酵させるかを試行錯誤。蜂蜜などで味を整える作業も何度も繰り返して完成させた。

 完成した酢は、レタスは爽やか、カボチャは甘みがあり、エノキタケはまろやかといった特徴が出た。「食卓に華を添えたい」と容器のデザインにもこだわり、健康で軽やかな人生を送ってほしいという思いを込めて「SURARA(すらら)」と名付けた。

 昂憲さんは「野菜独特の風味が楽しめる。他の野菜を使った商品も作ってみたい」と話している。1本945円。問い合わせは芙蓉酒造(電話0267・62・0340)へ。

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