植物とアリの不思議な関係 戸隠地質化石博物館で紹介

2011/05/12 10:24
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 長野市の戸隠地質化石博物館は29日まで、企画展「春の植物-アリとの不思議な関係」を開いている。標本や写真パネルの展示を通じて、植物とアリの関係や春の植物の特徴などを紹介。花がきれいなこの時期は観察にも適していると企画した。

 カタクリを例にしたパネル展示は、植物の種子には糖分や脂肪分の塊「エライオソーム」が付いていて、アリはそれを目当てに種ごと巣へ運ぶ-と説明。展示を準備した同館植物担当の中村千賀専門員(36)によると、アリに種を運んでもらう植物は国内で約200種類ある。「アリに餌を与える代わりに、植物は新しい生活場所を得ている」という。

 このほか、フクジュソウはパラボラアンテナのような形の花を咲かせ、太陽光を集めることで、花の中の温度を高めて昆虫を誘っている-と写真パネルで紹介した。

 さまざまな形状をした植物の種子約100種類も展示。「風で運ばれる」「水で運ばれる」といった種子散布の方法ごとに分けている。

 中村専門員は「きれいな花を咲かせる植物だが、生態は知られていない部分もある。関心を深めてもらえればいい」と話している。

 一般200円、高校生100円、小中学生50円。月曜休館。

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