シルクで機織りや人形作り 岡谷蚕糸博物館が工房開設

2011/04/23 10:49
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 岡谷市立岡谷蚕糸博物館(本町)は、同市中央町の登録有形文化財「旧山一林組製糸事務所」内に、団体客が機織りや繭人形作りなどを有料で体験できる「まゆちゃん工房」を29日から開く。体験を通して製糸業で栄えた「シルク岡谷」の歴史に関心を持ってもらい、市内に残る製糸業関連の建築物などを巡る街歩きの楽しみを増やそうという狙いだ。

 工房は、空いている同製糸事務所2階の講堂に開設。博物館が所有する小型の簡易機織り機を10台置き、コースター作りを体験してもらう。繭をはさみやカッターで加工してカエルやパンダの人形にしたり、コサージュ(花飾り)を作ったりするコーナーも設ける。蚕糸博物館職員が手ほどきする。

 大正期の同製糸事務所はタイル張りの外観が特徴で、講堂も白塗りの壁や天井、木製の窓枠に趣がある。市内には製糸家が寄贈した旧市庁舎(登録有形文化財)、製糸家の旧宅「旧林家住宅」(重要文化財)などの製糸業遺産があり、こうした施設を紹介するパンフレットも工房に置いて観光振興も図る方針。市内製糸業の繁栄ぶりを解説するパネルも並べる。

 蚕糸博物館などによると、市内ではこれまでも同館が繭人形作りなどのワークショップを開いていたが、年に数回程度。同製糸事務所1階を拠点に活動する「きぬのふるさと岡谷絹工房」では本格的な機織りを体験できるが、「まゆちゃん工房」は子どもでも簡単に扱える小型の機織り機を使うことで手軽に楽しんでもらう。

 学芸員の小口聡美さん(24)は「公民館活動や修学旅行で使ってもらい、今まで興味がなかった人にも岡谷のシルクの歴史に関心を持ってほしい」と意気込んでいる。

 利用できるのは10人以上の団体で午前9時から午後5時の間。事前に予約する。月曜と祝日の翌日は休み。料金は機織り、繭人形作り、コサージュ作りがそれぞれ1人750円。29日は市内で開かれる「シルクフェアinおかや」に合わせて無料で体験できる。問い合わせは岡谷蚕糸博物館(電話0266・22・5854)へ。

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