マイセン磁器の特別展 松本市美術館、耐震に展示工夫

2011/04/19 10:43
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 ドイツ・マイセン磁器の作品と資料約160点を展示する特別展「マイセン磁器の300年-今につづく魅惑の彩り」は6月12日まで、松本市美術館で開かれている。東日本大震災後、各地で地震が起きている状況を踏まえ、同館学芸員が耐震に配慮した展示方法を工夫している。

 特別展は、マイセン磁器が2010年に製造開始300周年を迎えたことを記念。ドイツ国立マイセン磁器美術館の所蔵品を中心に、初期から現代まで各時代の代表的な作品をそろえて全国を巡回する展覧会で、東日本大震災後では松本市美術館が初めての開催となる。

 同館は地震の発生に備え、揺れと一緒に台が動き、作品に衝撃を伝えない免震台に作品を展示。高さのあるつぼなどの作品も安定させるため、学芸員が手作りした袋に鉛の小玉を詰めた重りを内部に入れた。「震災後、海外から作品を借りる美術展が中止になった事例もあると聞いたが、ドイツからは『こういう時にこそ見てほしい』と伝えられた」と同館は話す。

 1860年代に原型が作られ、パリの万国博覧会に出品された高さ約1メートルの二つの大つぼは、ギリシャ神話が題材の細かな絵付けを施した豪華な作品。手びねりの小さな花を全面に貼り付け、華やかに飾ったティーポットもある。日本や中国の影響を強く受けた初期の作品や、動物の大型磁器彫刻も並ぶ。

 5月2日以外の月曜休館。大人1000円、大学・高校生と70歳以上の市民600円、中学生以下無料。4月21日と5月1日は美術館を無料開放する。問い合わせは同美術館(電話0263・39・7400)へ。

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