松本駅「6番線の味」に幕 国鉄時代からのそば店

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 松本市の松本駅で、JR大糸線やアルピコ交通上高地線が行き交う6番ホームにあるそば店が、今月末で閉店する。運営会社によると、1987(昭和62)年の国鉄分割民営化以前から営業していたとみられ、地元客や登山者、観光客らに長く親しまれてきた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で春ごろから売り上げが激減。利用客らに寂しさが広がっている。

 券売機で買った食券を渡すと、特上そばは3分、並そばなら1分で丼が目の前に出てくる。同店はJR東日本リテールネット(東京)が運営。メニューには手頃な価格のそばやうどんが並び、葉ワサビやかき揚げ入りのそばが人気だ。

 夏や紅葉シーズンは、電車の時間に合わせ、ひっきりなしに客が来店。九州から毎年訪れる顔見知りの常連客もいた。「あいさつと笑顔を忘れないよう心掛けてきた」という小沢総江(ふさえ)さんは、この店で働いて22年。8月下旬に会社から閉店を告げられ、これまでの日々を思い出して言いしれぬ思いが込み上げた。

 閉店を知って訪れ、「やめちゃうんだね」とねぎらう客も。安曇野市豊科高家の会社員酒井孝征(たかゆき)さん(28)も18日、閉店を知って仕事の休みを利用して訪れた。「大糸線に乗る度にいつもこの店を見てきた。なくなるのは寂しい」と話していた。

写真説明:来店客にそばを出す小沢さん(奥)。店は今月末で閉じる

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