信濃毎日新聞ニュース特集「信濃グランセローズ」
勝負強さ欠きV逃す 最終盤4連敗、西地区前期2位
2015/07/02 11:05

 プロ野球独立リーグのルートインBCリーグは6月30日で西地区の前期全日程が終了し、18勝16敗3分けの信濃グランセローズは福井ミラクルエレファンツに2・5ゲーム差の2位で優勝を逃した。残り4試合の時点で首位に立っていたが、最後は4連敗と失速。前期の戦いを振り返り、課題を探った。

 初優勝を逃した分岐点は、勝てば信濃にマジックナンバーが点灯した6月20日の福井戦。エース有斗が二回までに4点を失う誤算だったが、粘り強く追い上げて八回に4―4の同点とした。信濃が流れをつかみながら、最後は抑えの小川が2四球などで走者をため、サヨナラ負けした。

 この試合を境にして信濃の良さが消えた。翌21日は福井に1―8で完敗し、福井にマジックナンバー1が点灯。石川ミリオンスターズとの最後の2試合はともに逆転負けした。投手陣が踏ん張れず、守備も崩れた。4連敗は今季初だった。

 信濃は2011年の後期にマジックナンバーを2としながら、最後に3連敗して優勝を逃した経験がある。その時とチームは違うが、今回もここ一番での勝負強さがなかった。

 チーム打率は西地区でトップの2割6分7厘。一方、防御率4・01は、ともに3・24の福井と石川に差をつけられた。

 先発投手は有斗が4勝0敗、新加入のリリアーノが5勝3敗と活躍。ただ、大事な終盤では振るわなかった。3人目の先発を確立できなかったことも痛かった。後期は門中や浜田らがどこまで調子を上げられるかだ。

 救援陣は新加入の左腕中根が最多24試合に出場して奮闘。先発を1度経験した甲斐が、防御率リーグ2位の安定感を見せた。一方、伊藤や高野は不安定で、抑えの小川は終盤で崩れた。1点差で負けた試合が四つあった。

 チームを支えたのは好調な打線だった。打率でリーグトップ10が1人もおらず、軸になる選手は不在だったが、上位から下位までまんべんなく当たっていた。渡嘉敷と宮沢がチームトップの打率3割8厘。序盤で好調だった4番のレイエスは、相手に研究されて中盤以降は苦戦した。

 打撃の調子が良かった捕手の尾中が左手骨折で戦列を離れたのも痛かった。1年目の柴田にかかる負担が大きくなり、疲労も見えた終盤は持ち味の打撃力が下がった。

 最終盤まで優勝争いを繰り広げていたが、前期は観客増につながらなかった。ホーム試合の平均観客数は570人。昨年の前期終了時の720人に届かず、昨シーズン平均の641人を下回るペースだ。千人を超えたのは開幕戦と大型連休中に中野市で行った試合だけだった。引き続きチームの強化とともに魅力を高めていく努力が求められる。

写真説明:前期優勝を逃した石川戦の後にあいさつする岡本監督(左から2人目)=6月28日、長野オリンピックスタジアム

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun