信州の花(紅葉)だより
遺志継ぎ守る花の園 豊丘「大平しょうぶ園」
2018/06/16 11:36
豊丘 ハナショウブ

 豊丘村神稲の佐原地区にある「大平(おおびら)しょうぶ園」で、今年もハナショウブが見頃を迎えている。唐沢修治さん、通子(みちこ)さん夫妻が岡谷市から通いながら20年以上世話をしてきたが、今年3月に修治さんが88歳で死去。放っておくと荒れ地になってしまうため、地元有志らが手入れを引き継ぎ、地域の名所として守っていこうという機運が高まっている。

 約20アールに植わる約千株のハナショウブは黄、紫など色とりどり。15日は、雨でしっとりとぬれた花々が色鮮やかさを増していた。スイレンが数輪咲き始めており、今後アジサイも花開くという。

 唐沢夫妻は佐原地区に住んでいたが、1969(昭和44)年、修治さんの仕事の都合などで岡谷市へ。同地区の家は別荘として残していた。99年に修治さんが定年退職したのを機に、別荘へ通うことが増えた。

 別荘向かいに唐沢さんの田畑があったが、使っていないため草が生え放題だった。花好きが夫妻の共通点で、田畑を花畑にすることを思い立った。荒れた田をおこし、知人からもらったハナショウブの苗を植え、「大平しょうぶ園」と名付けた。

 スイレンやアジサイ、桜も植え、さまざまな花が楽しめるようになった。「花は手間をかけた分、きれいな花を咲かせてくれる」と通子さん。草取りや肥料やり、6月の開花中は常に美しく見えるよう、枯れた花を摘み取る。

 3年ほど前、修治さんにがんが見つかった。地元の片桐茂房さん(67)ら親戚5人ほどが岡谷市に住む通子さんを支えながら園を維持してきた。桜の花見のほか、秋までさまざまな花が楽しめる同園。県内外から写真愛好家らも訪れる名所を守り続けたいと、片桐さんは現在、有志約10人と定期的に管理を行っている。

 片桐さんは「修治さんと通子さんが守ってきたしょうぶ園を存続させたい」。通子さんは「夫の遺志を継いでくれる人たちが出てきてくれて本当にありがたい」と話す。

 見学などの問い合わせは豊丘村交流センターだいち(電話0265・34・2520)へ。

写真説明:唐沢さん夫妻の思いを引き継ぎ、地元有志らが手入れを始めた「大平しょうぶ園」=15日、豊丘村佐原



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