信州の花(紅葉)だより
休耕地再生、願い花開く 辰野でフクロナデシコ見頃
2017/06/03 11:45
辰野 フクロナデシコ

 辰野町伊那富の宮所コミュニティーセンター近くにある約30アールの畑で、フクロナデシコの花が見頃を迎えた。まるでピンクのじゅうたんを広げたよう。サルやイノシシの食害が目立ち、高齢化もあって耕作放棄地となった畑をよみがえらせたい―と、地区住民ら約50人でつくる「宮所里山の会」が耕し、試行錯誤を繰り返しながらフクロナデシコを育ててきた。

 同会は2012年、一帯の畑の耕作を開始。「動物に取られないものを作ろう」と被害に遭いにくいコンニャクやピーマンを育てた。隣の土地も荒れて手付かずだったため、伊那市の酪農家から種を分けてもらったことから、フクロナデシコも同時に育て始めた。電気柵などは設けていないが、現在まで動物には荒らされていないという。

 最初の年は、大部分が花を付けず失敗。翌年以降は種まきの時季を遅らせるなど工夫した。フクロナデシコの種は直径1ミリほどと小さく、花が咲き終わった後の株を木づちでたたき、振って取り出した。同会会長の堀内武男さん(72)は「ほこりまみれになり、本当に大変な作業だった」。苦労のかいもあって、畑一面に咲くようになり、15年からは「花祭り」として、地域住民を招くようになった。

 同会の有志は、花を見渡せる場所を作ろうと畑沿いの土手の斜面に階段を設け、製作したベンチを置いた。フクロナデシコは評判を呼び、県内各地から人が訪れるように。ハート形のかれんな花びらを付けるため、堀内さんは「眺めるだけでなく細かいところも見てほしい」とPRする。

 同会はムギナデシコも育てている。毎年6月の「信州辰野ほたる祭り」(今年は10〜18日)に集まった客が、昼間も町内で花を楽しめるように―と宣伝していく方針だ。

写真説明:ハート形の花びらを付けて一面に広がるフクロナデシコ。住民有志が丹精して育てた



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