辰野町沢底（さわそこ）のフクジュソウ群生地で、黄色い花が咲き始めている。ここ数日の暖かさで一気に開花したという。４日の日中は一転、冷え込んだが、小雪の舞う中で写真を撮る人も。２２、２３日には区内の各種団体でつくる実行委員会が「福寿草祭り」を開く。

　今年は雪がほとんどなく、花があちこちで見られる。４日に訪れた箕輪町の男性（６６）は「家の庭のフクジュソウが咲いているので、試しに来てみたら結構咲いていた」と驚き、カメラを向けていた。

　実行委渉外担当の有賀茂人さん（６３）によると、群生地は、住民が家の裏に自生していた株を人目に付きやすい町道沿いの土手に移植したのが始まり。雪が少ないと土に湿り気が乏しく、花がみずみずしく咲かないという。「もう一回雪が降り、今月後半にはきれいに咲いてほしい」

　実行委は花の観賞期間を１６日〜３月１５日とし、遊歩道や看板を整備。祭りは入村（いりむら）ふれあいセンター周辺で開かれ、住民手製の凍り餅や豚汁を販売する。

写真説明：小雪の舞う中、フクジュソウの花を撮影する男性