長野市長門町の市立長野図書館のロトウザクラが３０日、開花した。同図書館南側の駐輪場近くの１本が淡いピンクの花を数輪咲かせており、来週に見頃を迎える見込みだ。同図書館によると、平年より１０日遅く、ここ１０年の中でも最も遅い時期の開花という。

　ロトウザクラは桃の仲間。同図書館のロトウザクラは春の訪れを告げる木として市民に親しまれている。毎日のように図書館に通っているという市内の５０代女性は「木の下を通りながら、開花を楽しみにしていた。この花を見ると春が来たという感じがしますね」。

　図書館の敷地内には他に７本のロトウザクラがある。同図書館の小林達実館長補佐（５２）は「寒い日が続いたので待ちに待った開花。他の木も咲き始めると図書館が一気に華やぐ」と話していた。