松本市の松本城外堀と女鳥羽川沿いの桜並木が１４日夜、ライトアップされた。松本商工会議所などでつくる実行委員会が主催する「松本から元気の光を贈ろう！国宝松本城桜並木光の回廊」の一環。昼間とは違う幻想的な雰囲気が辺りを包んだ。

　午後７時、外堀の桜並木では、ソメイヨシノなど約８０本の根元に設置した投光器が一斉に点灯。色づき始めた桜が浮かび上がると、通行人は足を止めて見入っていた。同市埋橋の団体職員長峰正樹さん（３９）は「毎年この時期を楽しみにしていた。この景色を（東日本大震災の）被災地の方々にも届けられたらいいのに…」と話していた。

　「光の回廊」は４回目。震災を受け今年は賛否両論あったが、震災の影響で落ち込んだ市街地の経済活動を少しでも活発にできれば－と開催を決めた。例年より時間と期間を短縮し、２１日まで午後７～９時にライトアップする。