信州の花(紅葉)だより
高遠の桜早咲き「困る」 まつり日程ずらせない…
2010/03/27 10:21
赤く色づいてきた桜のつぼみ=伊那市の高遠城址公園

 暖冬の影響で全国的に桜の開花が早まる中、桜の名所として知られる伊那市の「高遠城址(じょうし)公園」の関係者が「今年の開花はあまりに早くなりそう」と気をもんでいる。4月4日との開花予想も出ているが、「さくら祭り」の催しの日程は同10日前後の開花を見込んで既に決定済み。開花が早かった年は客足が伸びなかった傾向もあり、関係者は今年のお客の動向を気に掛けている。

 26日に公園の桜を見回った市振興公社の桜守、稲辺謙次郎さん(65)は赤みを帯びたつぼみに触れて、「例年よりも色づきがいい。場所によってはあと4、5日で開花かな」と話した。

 日本気象協会長野支店(長野市)によると、高遠の開花予報は4月4日。平年より7日早く、昨年より2日早い。

 過去のさくら祭りの入園者数をみると、開花が早い年は客足は伸び悩みがち。1983(昭和58)年に市民以外の入園料を有料化して以降、最も早い3日に開花した2002年の延べ入園者数は30万8千人余で、前年に比べて約7万人減少。6日に開花した昨年は25万7千人余で2000年以降の10年間で最も少なかった。

 こうした傾向について、市観光協会はあらかじめ開花日を予想して日程を組むバスツアーの客が減るのが理由ではないかとみている。

 半年ほど前に旅行日程を決めている都内の旅行会社は今年、12~17日に高遠への日帰りバスツアーを組んだ。ただ、4日に開花すると期間後半には見ごろを過ぎている可能性もある。その際はツアーを別の場所に変更したり、ツアー自体を中止したりすることもあるという。

 市観光協会は3月初旬、1日からの「さくら祭り」で同協会が主催する催しの日程を決めた。しの笛や踊りの披露など多くの催しは12日以降の予定。阿部凱人(かつと)事務局長は「演じる人たちの都合があり、前倒しはできない。困った」と話す。

 園内の案内所などで案内をする観光ボランティアガイドは7~18日に37人が専用のベストを着て活動する予定だったが、前倒しを検討中だ。

 困惑する関係者をよそに桜は日々、開花に向けてつぼみを膨らませている。稲辺さんによると、今年は寒暖がはっきりしていたことや、ここにきて雨が多い影響で例年よりもきれいな花を付けそう。開花の時季は早まっても、「天下第一の桜」が人々を魅了することは間違いなさそうだ。



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