信州の花(紅葉)だより
災害に負けぬ桜…名所に 岡谷・湊の名木ツアーで紹介
2009/04/09 10:37
関西からのバスツアー客に「神の桜」として紹介されることになった船魂社のシダレザクラ

 2006年7月の豪雨災害で土石流に襲われながら倒れなかった岡谷市湊の船魂(ふなたま)社のシダレザクラが、都内の旅行会社が企画した県内の桜を巡るバスツアーのコースに組み込まれ、8日、最初のツアー客数十人が訪れた。22日まで連日、大阪や兵庫から計1000人程度が訪れる見通し。土石流の直撃から付近の民家を守ったと言われるようになり、災害の後も満開の花で住民を勇気付けてきた地域の名木の存在は県外にも発信される。

 シダレザクラは樹齢110年余、高さ約20メートル。豪雨災害では流木や濁流で枝が折れたり樹皮がむけたりしたが倒れず、その後も、開花が心配されながら毎年見事な薄桃色の花を咲かせてきた。地元の湊小学校児童が感謝の思いを込めた作文を飾るなどの取り組みもしてきた。

 諏訪市豊田の「SUWAガラスの里」支配人で、諏訪地方の名所などを各地に売り込んでいる池田徹さん(59)が、地域に愛されるこのシダレザクラを旅行会社「クラブツーリズム」に推薦。「災害から守った神の桜」として、県内8カ所の桜名所の一つに選ばれた。今回のツアーでは伊那市の高遠城址公園や、住民が手入れをしている岡谷市の横河川の桜並木などを見た後、船魂社を訪ねる。

 現地では地元花岡区第五町内の有志が交代で案内役を担当。この日、ツアー客を案内した花岡宏さん(65)は、災害の様子や地域住民のシダレザクラへの思いを話した。花の見ごろは今月中旬の見込みだが「来年も来たい」との声も聞かれたという。

 第五町内会長の花岡依久雄(いくお)さん(68)は、災害により地域で7人が亡くなったことを振り返りながら「桜を見るとみんな犠牲者を思うけど、桜なりに精いっぱい頑張ってもらって元気付けられますね」と話していた。



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