信州の花(紅葉)だより
ハナモモ彩る里に 大桑村が植栽本格化へ
2009/01/20 09:55
春になると須原発電所を彩るハナモモの花=大桑村

 大桑村が「ハナモモ発祥の地」として、ハナモモの村内への本格的な植栽に乗り出す。大同電力(現・関西電力)社長として木曽川の水力発電開発を行った福沢桃介(1868-1938年)が、大正時代に建設した同村の須原発電所にドイツからハナモモを取り寄せて植え、それが県内の各地に広がったとされる。村は歴史を掘り起こしつつ、村づくりの機運を盛り上げたいとしている。

 関西電力東海支社(名古屋市)によると、このハナモモは「三色桃」ともいい、1本の木で赤、白、ピンクの花を咲き分けるのが特徴。咲き分けない木もあるが、華やかな花が人気だ。須原発電所は1922(大正11)年に完成しており、水車の買い付け先だったドイツから運んだ3本の苗木を植えたという。当時の木は残っていないが、種から育てた約200本のハナモモが植えられている。

 このハナモモが、隣接する南木曽町に伝わり、さらに清内路村、阿智村などに伝わったという。これら町村に飯田市を含む国道256号沿線の観光業者らが阿智村の昼神温泉郷に植樹するなど、ハナモモで地域に活気を出す動きが広がっているが、大桑村内では関西電力による木曽川沿いへの植樹などを除き特別な活動はなかった。

 大桑村の貴舟豊村長は「遅れはとったが、歴史の原点を掘り起こして、村民をはじめ多くの人に関心を持ってもらいたい」と話す。関西電力東海支社に協力を依頼し、600個ほどのハナモモの種を分けてもらった。村内で2年ほどかけて苗木に育て、まずは観光施設の「あてら荘」周辺に植えたいとしている。

 関西電力東海支社も「地域の元気につながれば何より」と期待。貴舟村長は「時間はかかるが、何事も始めることが大事。花を見て、寄ってみたいと思える村にしていきたい」と夢を描く。住民がハナモモを自発的に植えるような動きも期待している。



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