大鹿村大河原の大西公園の百数十種、約3000本の桜が見ごろだ。 公園は、1961(昭和36)年の集中豪雨災害「三六災害」で大規模崩落した大西山を整備。地元住民が犠牲者の慰霊と災害復興を願って、昭和40年代初めから桜を植えた。 小渋川沿いの国道152号から小高い丘の上の公園に上がると、出店もあり花見客でにぎわう。花の間からは南アルプスの赤石岳も遠望できるが、公園背後の生々しい崩落跡はすさまじかった災害の記憶を呼び起こす。