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チベット未踏峰へ高所順応訓練 県山協遠征隊、大町で
2018/03/20 11:03
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 今年9月に中国・チベット自治区にある未踏のシュエラプカンリ峰(6310メートル)に挑戦する県山岳協会の遠征隊の隊員7人が決まり、19日、高所順応トレーニングを大町市の県山岳総合センターで開始した。遠征隊で備えた最新式の「低酸素テント」を活用。国内で高所に適した体づくりを済ませ、通常だと現地に入ってから登頂まで約1カ月かかる期間を約3週間に短縮し、初登頂を目指す考えだ。

 遠征は、県山協とチベット登山協会が1987(昭和62)年に結んだ「友好兄弟協定」の30周年記念事業。県内の社会人山岳会に所属する30代〜70代の男女計7人が隊員に選ばれ、隊長に県山協会長の唐木真澄さん(74)=伊那市=が就いた。チベット側の隊員と共に9月10日ごろから約3週間の日程で、区都ラサの約270キロ西にあるチベット第2の都市シガツェから北に120キロほどの場所にそびえるシュエラプカンリ峰の登頂を目指す。

 この日は、遠征隊で導入した、幅3メートル、高さと奥行きが各約2・5メートルの低酸素テントを使って初めて訓練。テント内は標高約4千メートルに近い低酸素の状態で、隊員6人がテント内で血中酸素濃度を測定したり、遠征の装備計画などを話し合ったりした。今後もテントを使った訓練を繰り返す。

 講師に招いた鹿屋体育大(鹿児島県)の山本正嘉教授(運動生理学)は「低酸素トレーニングは大学や研究所の専用施設でなければ体験できなかった。テントを使うことで時間と費用を抑えて高所に挑戦するのは価値のある試み」とした。唐木さんは「仕事で長期休みが取れない人でも短期間で登る登山手法を成功させたい」と話していた。

写真説明:標高約4000メートルと同じ低酸素の状態のテント内で打ち合わせをする隊長の唐木会長(左から2人目)ら=19日、大町市の県山岳総合センター


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