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北ア・カクネ里雪渓は「氷河」 県内初確認、国内4例目
2018/01/17 11:13
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 大町市の北アルプス鹿島槍ケ岳(2889メートル)の北壁直下にあるカクネ里雪渓の氷体(氷の塊)が、氷河だと学術的に確認されたことが16日分かった。氷河の可能性を指摘した同市や信州大などによる調査団の論文を、日本地理学会(東京)が今月発行した学会誌に掲載した。複数の研究者による審査を経た学会誌掲載により、客観的な評価を得た。国内での氷河の確認例は富山県側の北ア3カ所に続いて4カ所目で、長野県内では初めて。

 カクネ里雪渓は1950年代、地理学者によって初めて氷河の可能性が指摘された。富山県立山カルデラ砂防博物館(立山町)の2011年と12年の調査では、雪渓下部に厚さ40メートル、長さ700メートルを超える氷体があることが分かり、氷河である可能性が高まっていた。

 氷河と認められるには、氷体が斜面に沿って動いていることが要件になる。14年に結成された調査団は15年秋、衛星利用測位システム(GPS)を取り付けたポールを氷体に突き刺して調べ、24日間で12〜17センチ動いていたことを突き止めた。

 カクネ里雪渓の氷体は万年雪が固まって形成され、調査団は一定の大きさを保ちながら動いていることから氷河と判断し、17年秋に同学会へ論文を提出していた。

 調査団副団長を務めた立山カルデラ砂防博物館の飯田肇学芸課長(62)は、「万年雪が固まった氷体が大きく成長する条件を備えた地形や気象条件は極めて少なく、カクネ里の氷河は貴重」と評価。長期的に観測することで、「地球温暖化の傾向などが解明される期待もある」としている。


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