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上高地、キツネに困った 徳沢キャンプ場近くにすみ着く
2017/08/17 09:47
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 北アルプス上高地(松本市安曇)の徳沢キャンプ場の近くにキツネがすみ着き、夜間にキャンプ場のテント外に置いた靴がなくなったり、ごみを入れた袋が散らかされたりといった被害が出ている。専門家は、キャンプ場周辺で個体数が増えれば、一帯の生態系に影響を与えかねないと指摘。徳沢地区の関係者は、キャンプ場利用者に持ち物やごみの管理に注意するよう呼び掛けている。

 同地区の山小屋「徳沢園」によると、キャンプ場でキツネが頻繁に目撃されるようになったのは2、3年前から。昨年夏には、子ギツネを含む3匹が近くの草むらに巣を作っているのが確認された。今年6月ごろから夜間にテントの外に置いた靴などがなくなったとの声が利用者から上がり始めた。中には携帯電話がなくなった人もいた。専門家によると、イヌ科の動物は物を集める「収集癖」があり、イヌに近いキツネも同じような行動を取る可能性があるという。

 キャンプ場周辺では、残飯や生ごみなどが入ったポリ袋がキツネとみられる動物にかじられた跡が見つかっているほか、ポリ袋をくわえたキツネの目撃もある。

 徳沢園は5月、テントの外に物を置かないよう注意を呼び掛ける看板を設置した。徳沢園の上條靖大専務(39)は「毎日誰かしらが被害に遭っている。ここで越冬できてしまっているので、何年かはすみ続けるかもしれない。(国立公園内なので)捕まえるわけにもいかず、どこか違う所へ行ってくれればいいのだが」と話す。

 環境省上高地自然保護官事務所によると、キツネは以前から上高地周辺に生息しており、まとまった調査はないが、個体数に大きな変化はないとみられるという。ただ、上高地の人間の生活圏内にキツネがすみ着いたのは徳沢地区のみ。同省長野自然環境事務所(長野市)の福田真自然保護官は「ごみなどは思った以上に野生動物を呼び寄せてしまう」と指摘。栄養源が豊富な同地区に定着し、個体数が増えれば「高山の生態系を崩す可能性がある」とする。

 北ア大天井岳の一帯では、国特別天然記念物のニホンライチョウの羽が入ったキツネのふんも確認されている。専門家は、キツネの高山への侵入に拍車が掛からないか心配している。

写真説明:物をテント外に置かないよう呼び掛ける看板=上高地の徳沢キャンプ場


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