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上高地 遊歩道
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上高地 徳沢キャンプ場
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北ア 涸沢小屋
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手付かずの自然が残る針ノ木谷
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ナイロンザイル事件究明
ナイロンザイル事件究明

ナイロンザイル事件究明 石岡さんの企画展
2017/08/13 10:07
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 井上靖さんの小説「氷壁」の題材にもなった「ナイロンザイル事件」の原因究明に半生をかけた登山家の石岡繁雄さん(1918〜2006年)の生涯などをテーマにした企画展が、北アルプス上高地(松本市安曇)の上高地インフォメーションセンターで開かれている。ナイロンザイルが鋭い岩角で切れやすいことを示した石岡さんの実験を再現する装置も展示し、訪れた人の目を引いている。

 石岡さんは1955(昭和30)年1月、北ア前穂高岳で弟の大学生若山五朗さん=当時(19)=をナイロンザイルの切断による転落事故で亡くした。実験を繰り返し、ナイロンザイルが岩角に弱いことを突き止め、ザイルの安全基準制定につなげた。

 企画展では、当時の新聞記事や石岡さんの論文などを展示。実験装置では、鋭い岩角に見立てた鉄片と、角を0・5ミリほど削った鉄片にそれぞれザイルを当てて切れやすさの違いを見ることができる。

 見学した田口武尚さん(74)=東京=は、鋭角な鉄片でザイルが簡単に切れるのを見て「見た目は違いが分からないが、切れ方にこれほどの差が出るとは」と驚いていた。

 会場で解説をしている石岡さんの次女あづみさん(65)=三重県鈴鹿市=は「父は山の安全に情熱を注いできた。その思いを感じ取ってほしい」と話している。

 9月3日まで。午前9時〜午後4時。期間中は無休で入場無料。

写真説明:ナイロンザイルの切れ方の違いを示す実験装置



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