信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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西駒山荘
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槍ケ岳山荘グループ、社長の息子 今季から山小屋で働き始める
2017/08/11 10:46
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 北アルプス槍ケ岳(3180メートル)の肩にある槍ケ岳山荘の穂苅康治社長(68)の四男大輔さん(31)が、今季から同山荘で働いている。「子どもの頃から好きだった槍ケ岳のために働きたい」と、携帯電話大手のソフトバンク(東京)を退社。インターネット事業の経験を生かして若者を山に呼ぼうと奮闘している。

 9歳から毎年1回は槍ケ岳に登ってきたという大輔さん。夕日に照らされる槍の穂先、手が届きそうな天の川、山あいの雲海などの絶景に親しんで育った。

 慶応大卒業後、ソフトバンクに入社。電力の小売りやスポーツ動画配信など、主に新規事業の計画作りを担当した。大きな仕事も任され「東京での生活は充実していた」が、若者を動かすような事業を思う存分手掛けたいと考え、昨年夏、8年勤めた同社を後にして山に入った。

 同山荘で働き始めてすぐ、「昔より若者が減った」と感じたという。7月下旬、ネット上で写真を共有する若者に人気のアプリ「インスタグラム」の投稿を始めた。「槍ケ岳の魅力を伝えたい」一心で、夜中に山頂に登って満天の星空を撮影し、載せたことも。絶景の動画をネットで広めてもらおうと、ヘルメットなどに装着して撮影できる「アクションカメラ」の無料貸し出しを始めた。

 槍ケ岳山荘グループのブログの閲覧データを分析し、記事が読まれやすい時期や内容、写真にも工夫を凝らす。「同世代やもっと若い世代に槍ケ岳を楽しんでほしい」。アウトドア用品店やIT企業とタイアップした初心者向け登山ツアーなどの新企画も立ち上げたいと意気込む。

 同山荘では早い日は午前4時に起床。登山者の受け付けや掃除などもこなす。ソフトバンクではパソコンの前に座る時間が長かったが、ここではほとんどが肉体労働。「どっちが向いているかは分からない。だけど毎日が楽しい」と今後を見据えている。(木田祐輔)

写真説明:槍ケ岳山荘で働き始めた穂刈大輔さん。若者を山に―と知恵を絞る



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