信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

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「登山案内人組合」設立100周年 大町で5日から企画展
2017/08/05 11:54
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 大町市などの山岳ガイドでつくる「大町登山案内人組合」(大町市)が1917(大正6)年に設立されてから、今年100周年の節目を迎えた。国内初のガイド団体で、山岳文化の形成に大きな役割を果たしてきた。組合の業績を後世に伝えるため、大町山岳博物館で5日に始まる企画展など、本年度、さまざまな記念事業が行われる。

 同組合は、市街地で旅館「對山館(たいざんかん)」を営んでいた百瀬慎太郎(1892〜1949年)が呼び掛け、「大町登山案内者組合」として発足。22人が加入し、「大正登山ブーム」で大町を訪れた軍人や学生、文化人らの登山を支えた。

 企画展を担当する関悟志学芸員(41)は「慎太郎は、登山者の増加に伴い、案内人の確保と能力、サービスの向上が急務と感じたのではないか」と話す。慎太郎は短歌や絵を制作する文化人としても知られ、對山館の食堂は文化サロンとなった。

 しかし、日中戦争、太平洋戦争の激化に伴い、登山者は激減。對山館は43年に閉館した。慎太郎は49年に病死するが、晩年に残した言葉「山を想えば人恋し人を想えば山恋し」は、今も大町の山岳文化の象徴として親しまれている。

 組合は94年に「大町登山案内人組合」に名称を変更。北アルプス北部で主に活動し、現在は36人。ガイド業のほか、登山道補修や北ア北部地区山岳遭難防止対策協会の隊員として遭難者救助にも当たっている。組合事務局長の遠山充さん(67)=大町市=は「慎太郎の精神を引き継ぎ、発展させていきたい」と話している。

 企画展は、解説パネルなどを通して、慎太郎の人生や組合の活動を紹介。市や組合などがつくる実行委は、9月30日、10月1日にトークショーなどが楽しめる「北アルプス100年祭」、11月17日に記念式典を市内で開く。

写真説明:5日から大町山岳博物館で始まる大町登山案内人組合の企画展



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