信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
西駒山荘 荷下げ

西駒山荘
西駒山荘


霧ケ峰
霧ケ峰

涸沢
涸沢

自然の中での仕事「幸せ」 元教諭・佐藤さん、上高地勤務
2016/08/19 12:14
YAMA2016081900667301.jpg

 元小学校教諭の佐藤怜子(りょうこ)さん(30)=松本市=が北アルプス上高地(松本市安曇)の環境省上高地自然保護官事務所に駐在するアクティブ・レンジャー(自然保護官補佐)として活躍している。教員も素晴らしい仕事だと思う一方、夢だった自然に関わる仕事も諦めきれず、今春、30歳を目前に思い切って転職。自然の中で環境保護に携わり、充実した日々を送っている。

 アクティブ・レンジャーは同省の非常勤職員。各地の事務所にいるレンジャー(自然保護官)らと共に、国立公園の危険箇所を点検したり、訪れる人が立ち入り禁止区域に入らないよう指導したりしている。野生動植物の生息や育成状況の調査も担う。

 佐藤さんは小学2年生まで滋賀県で、その後は愛知県で暮らし、信州大教育学部(長野市)に進んだ。子どもの頃は家族で滋賀・岐阜県境の伊吹山などに登り、信州の山にも訪れて自然に親しんだ。小学校時代に近所を流れる川の水質や大気汚染の状況などについて調べる授業を楽しく感じた。人と接するのが好きだったこともあり、信大大学院を卒業した2011年に教員となった。

 これまで佐久市の野沢小学校と阿智村の浪合小学校に勤務。「成長が著しい子どもたちと過ごす毎日」にやりがいを感じた。だが、自然に関わる仕事への思いは大きく、家族や職場の上司に転職の思いを伝えると、「教員の安定した身分をなげうってまで…」と反対された。

 それでも佐藤さんは「今踏み出さないと、ずっと踏み出さないままだ」と転職を決断した。山歩きが好きで、希望した上高地自然保護官事務所に4月に赴任。日々、上高地の巡回など自然保護に携わり、「大好きな自然の中で仕事ができて幸せ」と話す。

 アクティブ・レンジャーの雇用期間は最長で3年。在任中に、国立公園で小中学生向けに自然環境学習をする環境省の「子どもパークレンジャー」を上高地で始めるのが目標で、「自然を大切に思える子どもが増えてくれればうれしい」と話している。

写真説明:上高地バスターミナル近くを巡回する佐藤さん



北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun