信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘
西駒山荘


霧ケ峰
霧ケ峰

涸沢
涸沢

西駒山荘
西駒山荘

県山協、チベット未踏峰挑戦 現地協会と17年夏
2016/07/22 11:44
YAMA2016072200654101.jpg

 県山岳協会(唐木真澄会長)が来年夏、中国・チベット自治区にある未踏のシャーカンチャン峰(6822メートル)に挑戦することが21日、分かった。県山協とチベット登山協会(TMA)が1987(昭和62)年に結んだ「友好兄弟協定」の30周年記念事業で、両協会の合同登山隊を結成する。

 唐木会長が7月上旬、中国登山協会とTMAの幹部と北京で懇談。合同登山隊が、来年8月下旬か9月上旬ごろからの約1カ月間、チベット西部の阿里(アーリー)地区にそびえるシャーカンチャン峰登頂を目指すことで合意した。TMA側が今秋、偵察する。

 シャーカンチャン峰は区都ラサから北西に千キロ近く離れている。裾野が広く、県山協とTMAによる90年のチャンタン高原登山探検の際、麓から眺めた当時の日本側隊員が「端正な山」と表現した。チベット自治区の外国人への未開放地区にあり、登山には自治政府の特別許可が要る。県山協は9月ごろまでには候補になる隊員の構成を固めて、TMAを通じて自治政府に許可申請の交渉を始める。

 県山協とTMAの合同登山隊は、90年のチャンタン高原登山探検でザンセルカンリ峰(6460メートル)を、97年はキズ峰(6079メートル)を初登頂した。2008年にも中国・ブータン国境にある未踏の7千メートル峰の合同登山を計画したが、当時の政治的な不安定さで断念した。今回の計画が実現すれば20年ぶり3回目の合同登山になる。

 県山協は12年から、友好兄弟協定の締結30周年の記念事業についてTMA側と協議し、今年2月に記念事業実行委員会を設立した。実行委員長を務める唐木会長は「30年間、地道に積み重ねてきた交流のさらなる発展に向けて大きな意義を持つ計画だ。未知なる山への挑戦という純粋な登山を実現できる貴重な機会になる」とする。

 実行委は、登山隊とは別にトレッキング隊の派遣やTMA会員の長野県への招待、両協会の交流の足跡を振り返った記念誌の発行なども計画している。唐木会長は「日本と世界の屋根をそれぞれ抱える両協会の交流を深め、県山協若手会員が世界に目を向けるきっかけにもしたい」としている。



北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun