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松本 穂苅さんしのぶ
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「山の手帖2018」
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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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松本 山岳フォーラム
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登山の体力診断、首都圏で普及へ 県遭対協など
2016/06/18 12:03
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 県山岳遭難防止対策協会(県遭対協)と県山岳総合センター(大町市)は本年度、登山に必要な体力を診断する「マイペース登高能力テスト」について首都圏での普及に努める。秋に神奈川県で実施するほか、東京都山岳連盟とも協力を模索する。体力不足の遭難例が目立ち、県内で遭難した人の約4割が首都圏の登山者のため。自身の体力に見合った山に登ってもらい、遭難減少につなげる考えだ。

 長野市で17日に開いた県遭対協の総会で明らかにした。

 テストは、鹿屋体育大(鹿児島県)の山本正嘉教授(運動生理学)が考案。標高差500メートル以上の単調な登りを自分のペースで歩き、1時間に登った標高差を基に、登山などの「きつい運動に耐える体力」を数値で示す。結果を県内の登山道の難易度を示す「信州山のグレーディング」に照らし合わせると、体力に合った山を選べる。

 県山岳総合センターはこのテストを活用する講座を、松本市三城を起点に美ケ原高原に設定したコースで昨年から年1回ペースで開催。しかし、過去2回の講座で受講者の大半は県内在住者だった。最も伝えたい首都圏の登山者に普及する策を検討していた。

 同センターによると、神奈川県では地元の山岳関係者の協力を得て、10月に登山者に親しまれている塔ノ岳にコースを設けた講座を計画。東京都山岳連盟とは、来年の開催を検討中だ。また、県遭対協が7月下旬に北アルプス横尾〜涸沢間でテストを実施する方向で調整している。

 体力不足による遭難は、下山中に滑落、転倒したり、中高年を中心に心疾患で倒れたりする例が目立っている。県山岳総合センターの杉田浩康所長は「中高年を中心に、久しぶりに登山を再開する人、運動不足の登山者がテストを受けてから山に登る流れをつくりたい」としている。

写真説明:体力を診断する講座で美ケ原高原へのルートを登る受講者=12日、松本市三城


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