信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
西駒山荘 荷下げ

西駒山荘
西駒山荘


霧ケ峰
霧ケ峰

涸沢
涸沢

二ノ池本館を町有化 木曽町、3年かけ建て替え方針
2016/03/04 10:07
YAMA2016030400553301.jpg

 木曽郡木曽町は3日、2014年9月に噴火した御嶽山の山頂近くにある山小屋「二ノ池本館」を今月中に民間の所有者から譲り受け、指定管理者による運営を目指す方針を示した。町は所有者に代わって再建する方針を決めていたが、所有権も移した方が円滑にいくとして町有化することにした。16年度から3年間で建て替え、19年度からの利用開始を見込んでいる。

 このほか、噴火災害から2年となる9月27日、三岳小学校体育館を会場に同町と同郡王滝村主催で犠牲者の追悼式を開くことも明らかにした。

 町はこの日発表した16年度一般会計当初予算案に、二ノ池本館の解体と、新たに建てる山小屋の設計費合わせて6100万円を計上。17年度は基礎工事をし、18年度中に山小屋を完成させる予定だ。防弾チョッキに使われる「アラミド繊維」の使用も含め噴石対策として屋根や壁の強化を図り、現在と同程度の70〜80人が泊まれるようにする。

 木曽町から入山する黒沢口登山道は昨年、9合目にある山小屋「石室山荘」から500メートル先まで入山できるように規制を段階的に緩和した。16年度は入山規制が続く山頂付近を通らずに二ノ池付近を通って岐阜県側まで行けるよう、避難経路を記した案内看板を設置するなどして登山道を整備する。

 山頂付近にある民間所有の御嶽頂上山荘は、雪解け後の5月末か6月に山小屋関係者や建築業者も含めた現地調査隊を派遣し状況を調査する。噴火で損傷し利用は危険な状況とみられることから、噴火警戒レベルが現在の2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)へと下がっても町はただちに入山規制を解除せず、同山荘を撤去した上で解除を判断する。撤去後は避難小屋かシェルターの整備を検討している。

 町は、御嶽山一帯の観光産業立て直しに向けたプログラム作りにも取り組む。隣接する木曽郡王滝村と協力し、滝行体験や町道・霊峰ライン沿いにある霊神碑周辺や油木美林の遊歩道の整備などをしながら、外国人の誘客にも力を入れる方針だ。

 木曽町の原久仁男町長は「山小屋の整備だけでは復興にはつながらない。火山の知識などを伝えるビジターセンターも設置した上で、安全性を高めて人が戻ってくるようにしたい」と話した。

写真説明:木曽町が再建する「二ノ池本館」=2015年10月19日



北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun