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氷河の可能性「高い」 大町のカクネ里雪渓
2016/01/29 10:23
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 北アルプス鹿島槍ケ岳(2889メートル)にあるカクネ里雪渓(大町市)が氷河である可能性を探っている信州大や大町市立大町山岳博物館などでつくる学術調査団は28日、同市役所で記者会見し、雪渓下部にある氷の塊(氷体)が24日間で12〜17センチ動いていたことが昨年秋の調査で分かったと発表した。団長の小坂共栄(ともよし)・同大山岳科学研究所特任教授(地質学)は「氷河である可能性が非常に高まった」と述べた。

 調査団によると、氷体が斜面に沿って流動していることが氷河の条件。研究成果をまとめた論文を今年の夏ごろに日本雪氷学会の学術誌に投稿し、審査を経て掲載されれば氷河と認められる。国内では富山県内に続いて4例目、長野県内では初めてとなる。調査団は「年内に認められることを目指したい」とした。

 調査団は昨年9月、衛星利用測位システム(GPS)の測定器を取りつけた長さ4・6メートルのポール5本を氷体に突き刺した。翌月にポールの位置を再び測定し、動いていることを確認した。小坂団長は「当初の予想よりも大きく動いていた。これだけ動いていれば氷河と認められて大丈夫だと思う」と話した。

 記者会見に同席した牛越徹市長は「大町に氷河があるというロマンをPRし、観光などに生かしていきたい」と述べた。

 調査団は、今後もカクネ里雪渓周辺の地質や植生、気候などの研究を続ける方向で検討する。調査団によると、同雪渓と富山県の3氷河は世界的には氷河の存在が難しいとされる温暖な場所にあるといい、地球温暖化の進行具合を確認するためにも長期観測の意義があるとしている。


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