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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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松本 山岳フォーラム
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中アの地形や地質学ぶ ウェストン顕彰の駒ケ岳登山
2015/10/17 11:47
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 中央アルプス千畳敷(約2600メートル)で16日、日本アルプスを世界に紹介した英国人宣教師ウォルター・ウェストン(1861〜1940年)を顕彰する式典があり、参加者のうち約30人が駒ケ岳(2956メートル)に登った。中アに詳しい小泉武栄(たけえい)・東京学芸大名誉教授(67)=飯山市出身=から地形や地質の解説を受け、高山植物や景観だけではない中アの魅力を学んだ。

 午前の千畳敷カールは快晴。剣ケ池に薄氷が張り、花こう岩の陰に今季の雪が解け残って初冬の装いだった。式典は駒ケ根観光協会などが主催し、駒ケ根市や協会が誘客交流を進める台湾からも含め約100人が参加。小泉さん、世界最高峰エベレスト(8848メートル)に女性で初登頂した田部井淳子さん(76)らが献花し、登山に同行した。

 自然地理学・地生態学が専門の小泉さんは登山中に足を止め、ハイマツやダケカンバ、ハンノキなどカールの植生分布は雪解けの時期と関係があると説明。八丁坂付近で夏にお花畑が見られるのは、「さまざまなサイズのれきや泥、砂が混ざって安定し、植物が根を張ることができるから」とした。カールを分断する断層の位置なども教えた。

 同協会や市は、中ア県立自然公園の国定・国立公園化や、貴重な地形・地質が見られる日本ジオパーク認定を目指している。田部井さんは「中アは稜線(りょうせん)や植生が素晴らしく、氷河地形がよく分かる貴重な場所。ぜひ国定公園になってほしい」と話した。

写真説明:千畳敷で小泉さん(中央)の解説を聞く参加者ら


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