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北ア・カクネ里雪渓で氷を初採取 氷河調査団1次調査
2015/09/30 11:06
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 北アルプス鹿島槍ケ岳(2889メートル)の北壁直下にあるカクネ里雪渓(大町市)の氷河調査団は29日、28日に終えた1次調査の写真を公開し、雪渓下部の氷の塊(氷体)から氷を採取したと発表した。調査団は、大町市立大町山岳博物館や信州大などで編成。雪渓に氷体が存在すると考えられていたが、氷が確認されたのは今回が初めてという。

 カクネ里雪渓は1950年代に地理学者が氷河存在の可能性を指摘。2011年、12年、富山県立山カルデラ砂防博物館によるレーダー測量で厚さ40メートル、長さ700メートルを超える氷体の存在が明らかになったが、氷は未採取だった。

 1次調査は21日に開始。氷の採取は24日に雪渓上部で行われ、調査団員が巨大なクレバスをロープで十メートルほど降下し、氷体から氷を削りだした。塊を簡易顕微鏡で観察し、氷の結晶を確認した。

 24日は、ドリルで穴を開けた雪渓5カ所にポールを突き刺し、その位置を衛星利用測位システム(GPS)で測定もした。10月20日以降に行う2次調査でポールの位置を再度測定し、氷体の動きを確認する。氷体の動きが学会で認められれば、氷河に認定されるという。調査団長の小坂共栄(ともよし)・信大山岳科学研究所特任教授は「氷河のために必要なデータ収集まであとひと息。2次調査の結果に大きく期待したい」と話した。

写真説明:調査団が氷体から採取した氷


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