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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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駒ケ岳遭難、資料後世に 箕輪町図書館がデジタル化
2015/05/30 11:56
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 中箕輪尋常高等小学校(現上伊那郡箕輪町箕輪中学校)の集団登山で11人が亡くなった1913(大正2)年8月の中央アルプス駒ケ岳遭難を後世に伝えようと、箕輪町図書館が資料をデジタル化し、同館ホームページで公開している。遭難を教訓に麓の住民らが造った石室を原型とする山小屋「西駒山荘」が今年で築100年となることもあり、当時の状況をより広く知ってもらう狙いだ。

 大正2年の遭難では、8月26日に子どもや教員ら37人が駒ケ岳登山に出発し、暴風雨に遭った。諏訪市出身の作家新田次郎の小説「聖職の碑(いしぶみ)」でも知られる。

 デジタル化した資料は、町郷土博物館が遭難から100年を前に2012年に開いた特別展の図録でA4判、28ページ。資料を基に、当時の装備や携行品を再現した写真、足取りを追った地図、登山隊の名簿、年表などを掲載した。青年会員として登山に同行し生還した男性の手記は、時系列に沿って絵とともに紹介している。

 町図書館には、今も駒ケ岳遭難の関連書籍や資料の問い合わせが県内外からあるという。より多くの人が見られるように、昨年度から始めた郷土資料のデジタルアーカイブ事業の一環で図録をデジタル化した。

 箕輪中学校は毎年夏、2年生が駒ケ岳に登り、「遭難記念碑」の前で慰霊をする。今年8月25、26日には、西駒山荘を運営する第三セクターの伊那市観光が、中箕輪尋常高等小があった箕輪中部小を出発して当時のルートを忠実にたどる「『聖職の碑』完全トレース」を計画している。

 箕輪町図書館の平出広志副館長(55)は「登山の事前学習などで、当時の状況を知るための資料として役立ててもらいたい」と話している。

写真説明:デジタル化して公開している駒ケ岳遭難の特別展の図録(手前)



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