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雨飾山の尾根に亀裂多数 小谷村、登山道調査へ
2015/05/26 09:58
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 北安曇郡小谷村と新潟県糸魚川市の境にある雨飾山(あまかざりやま)(1963メートル)の頂上に近い尾根に、数百メートルにわたって多数の亀裂が生じていることが25日、分かった。山麓の同村北小谷大網(おあみ)地区は昨年11月22日に県北部を震源に発生した地震で生じたとみており、「安全確保が困難」として、7月5日にこの尾根を通る登山道で予定していた山開き登山の中止を決めた。村はこの登山道を含む村内3本の登山道について、登山者が増える6月中旬までに調査して修復方法を検討するとともに、注意を促す看板も登山口に設置する方針だ。

 亀裂は大網地区の「大網登山口」から頂上への途中で、頂上西側の尾根で見つかった。同地区によると、地震の前にはなく、今月6日に登頂した住民の中村伸治さん(36)ら3人が見つけた。中村さんによると、大きい亀裂は長さ10メートル、深さ1メートル、幅50センチほど。「すぐに崩れる危険性は感じなかったが、雪解け水や梅雨の雨でどうなるかは分からない」と言う。頂上にある石のほこらも崩れていた。

 雨飾山は日本百名山の一つ。日帰り登山が可能で、比較的気軽に登れるとして人気が高い。小谷村の小谷温泉近くにある「小谷温泉登山口」からが主要ルートで、村内の「金山登山口」からと、糸魚川市内からを含め計4本の登山道がある。

 小谷村観光振興課によると、大網登山口からを除くほかの登山道は、まだ入山者がいないこともあって崩落や亀裂は確認していない。糸魚川市によると、同市からの登山道で亀裂や崩落は見つかっていない。

 今年38回目を迎えるはずだった大網地区の山開き登山の中止は初めて。昨年は県内外から約100人が参加したといい、同地区観光委員長の原俊司さん(71)は「登山者が亀裂に足を取られ、転倒する危険性もある。残念だが仕方がない」と話している。

 信州大全学教育機構(松本市)の大塚勉教授(地質学)は「雨飾山の頂上付近はしっかりした安山岩だが、浸食に耐え残って不安定な尾根を作っている場合は、地震で亀裂が入っても不思議ではない」と指摘。「崩壊の危険性もある。亀裂の動向を注視することが大切」としている。

 昨年11月の地震で大北地方は、北アルプスとは反対側の東側ほど揺れが大きかったとされる。小谷村は、雨飾山以外では登山道などの損壊は確認していない。白馬村観光課によると、同村内では東側にある里山のトレッキングコースで地割れや隆起を確認したが、安全上の問題はないとみている。



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