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松本 山岳フォーラム
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大町ダムが北アの魅力を冊子に 地形・植生解説、HP公開
2015/03/04 11:16
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 大町市平の国土交通省大町ダムは、北アルプス(主に槍ケ岳より北)の地質や地形、植生の違いを解説する冊子「北アルプス発見ガイド」を発行した。昨年7月〜10月に職員たちが実際に歩いて調査した結果を、信州大理学部教授らの助言を得てまとめた。杉本利英所長(59)は「北アにある驚きや発見、魅力をあらためて知ってほしい」と話している。

 杉本所長らは、1969(昭和44)年の高瀬川の大水害によって崩落した北ア斜面の現状を確認するため、現地を歩き、山小屋の主人たちから聞き取り調査をした。その際、「山によって岩の色、地形、植生がそれぞれ異なっている不思議が面白い」(杉本所長)と思い、原因を調べた。

 冊子は、北西から吹く風の影響で南東斜面の雪が多くなり、白馬岳などの南東斜面には光合成期間が短くても成長する高山植物が多いことに触れた。また野口五郎岳が大きな岩が少なく丸みを帯びているのは、風化して粒状になりやすい粒子の大きい花こう岩でできているから―といった山の不思議について写真や図で分かりやすく説明している。

 東京電力や大町市大町エネルギー博物館などの協力を得て、高瀬渓谷にある大町ダム、七倉ダム、高瀬ダム周辺の自然や登山の歴史も紹介。杉本所長は、69年の水害とその後の3ダム建設の影響で、高瀬渓谷から北アに登る人が減ったと指摘する。杉本所長は「調査の結果、高瀬渓谷側の北アの斜面は安定していることが分かった。荒れた登山道を整備し、大町側から北アに入山するルートを再度PRする時期」と話している。

 冊子はA4判42ページ。1300部を発行し、山小屋の主人ら関係者に配布する。一般向けに販売はしないが、内容は大町ダムのホームページで公開している。問い合わせは大町ダム(電話0261・22・4511)へ。

写真説明:大町ダムが発行した冊子「北アルプス発見ガイド」


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