信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
西駒山荘 荷下げ

西駒山荘
西駒山荘


霧ケ峰
霧ケ峰

涸沢
涸沢

乗鞍岳頂上小屋、建て替え計画 新たな山の楽しみ方提案
2015/01/06 11:19
YAMA2015010600343201.jpg

 北アルプス乗鞍岳の最高峰剣ケ峰(3026メートル)の直下にある「乗鞍岳頂上小屋」の、全面建て替えが計画されている。個人所有の小屋で、老朽化して建物が傾くなどしたため。新しい小屋は登山者の休憩スペースなどを充実させ、新たな山の楽しみ方を提案していく方針だ。今夏にも着工し、年内の完成を目指している。

 現在の小屋は木造平屋約30平方メートル。12年まで小屋を所有していた松本市安曇の宿泊施設経営、筒木東洋男(とよお)さん(72)によると、筒木さんの曽祖父が昭和初期に登山者の避難小屋として建てたとみられる。旧南安曇郡安曇村(現松本市安曇)の村誌などによると、山頂一帯が中部山岳国立公園に指定された1934(昭和9)年には、現在の場所にあったとされる。

 建て替えを計画しているのは、05年から小屋を管理し、12年に筒木さんから所有権を引き継いだ小屋主の町野親生(ちかお)さん(62)=岐阜県高山市。小屋は雪の重みで年々傾き、隙間風や雨漏りが深刻になっている。10年ごろから計画を温めてきた。

 小屋は手狭なことなどから現在は宿泊者を受け入れていない。建て替え後も宿泊は受け付けないが、夜景や星空を味わうことができるよう、登山者がしばらく休憩できるスペースを設ける方針という。

 乗鞍岳は気象庁が常時観測対象としている全国47火山の一つ。噴火や地震などで山頂付近に登山者が取り残されることも想定される。大勢が数日間、雨露をしのげるよう、ひさしを伸ばして軒下に広いスペースを確保できる構造にすることも検討している。

 一帯は国立公園で最も規制が厳しい特別保護地区。環境省松本自然環境事務所(松本市安曇)は「登山者への安全指導の拠点として期待できる」などとし、建て替えを許可している。町野さんは自己資金と寄付で費用を賄う考え。「冬の間に計画を固め、乗鞍ならではの小屋造りに挑戦したい」と話している。

写真説明:乗鞍岳の剣ケ峰直下にある乗鞍岳頂上小屋。登山者の休憩場所になっている=2014年10月



北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun